日記テスト運用中

不定期に更新中。高専・学生ロボコンといったNHKロボコンネタを主に。ほかにもいろいろ。

VMware PlayerとWindows8の構成でタッチパネルを無効にする

最近のVMware Playerで、Windows8をゲストOSに設定した場合、タッチパネルがある、タッチパネル機能をサポートするようゲストOSが認識します。

これだけなら都度問題は大きく出ないのですが、Vista以後においてはペンタブレットやタッチパネルを検出すると

どうもメニューの展開方向が既定の右に伸びてゆくのではく、左に展開してゆくようになります。
(オーナードローを用いているソフトの中には、この挙動が発生しない場合があります)
この問題の解消方法としては、メニューの展開してゆく方向をレジストリで操作したり、TabletPC設定の利き手の方向を左手にする方法があります。

利き手の設定でメニューの展開方向が変わるのは、例えば右利きで既定の右方向にメニュー展開する動作では手で展開したメニュー項目に覆いかぶさるから、とみられます。
設定すると、設定以後に起動したプロセスに対して以後反映されます。
しかしデバイスを再検出したり、またはそうでなくとも再現性が低いのですが、設定が戻ってしまう場合がしばし…

で、本題です。タッチパネルを認識してしまうことで、上記の挙動がWindows8VMware Player上のゲストで発生してしまい、利き手設定やそれに相当するレジストリ操作を行っている時でも設定が戻ってしまうことがありました。
そこでVMware側でタッチパネルをデバイスとして加えない方法があるか調べたところ、

does
touchscreen.vusb.present = "false"
disable detection inside the guest ?

Windows 8 was installed with Touchscreen featur... |VMware Communities

Windowsの設定でどうにかできるのかと思って四苦八苦していたが、どうやら、仮想マシンの設定ファイル(.vmx)の、
touchscreen.vusb.present = "TRUE"
を、
touchscreen.vusb.present = "FALSE"
に変更することで、ペンとタッチの設定を無効にできたようだ。

VMWare PlayerのWindows8仮想マシンのペンとタッチを無効にする方法 - コンピュータ/ソフトウェア関連Tips

vmxファイルの変更により構成変更で対処できるようです。

touchscreen.vusb.present = "FALSE"

を設定し、変更してゲストOSを立ち上げたところ、

タッチパネル、ペン入力の非サポートの旨に表示が変わりました。
なお、この設定を行うと(ほかにタッチパネル、タブレットを検出していなければ)TabletPC設定のコントロールパネルアプレットが呼び出せなくなります。(タッチパネル、タブレットバイスの類がないため)
よって事前に左利き設定にしたり、レジストリの変更でメニュー展開方向を変更する必要があります。

今年もシーズン終了 と全国大会放送の所感とか

高専ロボコン全国大会の放送が終わって、今年も一通りシーズン終了、ではあります。

全国大会の放送は現役時代だとなんでこんなに試合取り上げないんだ、と毎年のように愚痴っていた感じはあります。

が、今となっては試合一辺倒での取り上げ方では興味を向いてくれるとは限らない、そう思うところはあります。そしてNHKの編集スタッフもいかにより多くの方が興味を持ってくれるのか、を意識した編成を模索しているのかなというのは伺えます。

時間帯に尺にどうしても厳しいところはありますが、限られたリソースの中で模索を続けてほしいところです。

編成については、
https://twitter.com/Yazee1120/status/414761451161538561:twitter:detail:left
https://twitter.com/vista_238/status/414762077832507392:twitter:detail:left
試合についてウェブでの補完を前提とした内容だったという見解は、そうであるなぁとは思うところであります。ただ、全試合見れるという利点はある一方で、自発的に見に行かなくてはならないというのは難しいところかなと思う点です。

番組中で取り上げてくれれば、テレビだと別個見に行くことを意識せずとも試合を見れるわけですからね。そういう面ではBSでの全試合版の放送がなくなってしまったのは、残念なところでしょうか。

NHKロボコン公式はこちら -> http://www.nhk.or.jp/robocon/

あとはウェブですといつまで公開してくれるのか、残してくれるのか判らないという点も…
こうウェブでの補充が実現できる程に権利処理ができているのでしたら、NHKオンデマンドなどでのNHKロボコン全般のコンテンツ拡充も進めていってほしいところですね。

あと、できるならば各試合や各高専の動画のページにソーシャルメディアのボタンを配置してほしいですね。この試合面白い、このチームの紹介動画いいね、というのが簡単に伝搬できるでしょうし。

今年も地区大会の季節

今週末から高専ロボコン地区大会シーズンですね。

2010年に試験的に実施、以後2011年から毎年全地区で実施されるようになった高専ロボコン地区大会のライブストリーミングは、今年も実施予定とのこと。すでにライブストリーミング向けのページがオープンしています。

http://www.nhk.or.jp/robocon/rbcn2013/kstream/index.html

今までは1地区もしくは2地区のストリーミング視聴ページが、視聴可能時間帯に公式ページからたどれるような恰好でありましたが、今回はすでに全地区のリンクが設けられそうな雰囲気。

そして右上を見ますと「ライブ公開中」のほかに「動画クリップ」という凡例が。これは大会後にダイジェスト等が見れる可能性も期待してよいのかもしれません。
今まで地区大会会場で見てた方からすれば、どんなふうに中継されていたのかわからなかったでしょう。また見逃した方に向けてのフォローにもなりそうですね。

今年も投票で決定する賞があるようです。
公式Twitterアカウントでもしばし言及がありますが、投票そしてアンケートへの回答でフィードバックが大きい、反響があることがNHK的には重要なようです。

これからもライブストリーミングの継続が行われるよう(NHKがウェブ経由で中継を実施する以上、総務省へのいろんな手続きが必要、とも)、フィードバックも皆さん忘れずに。

今年はは関東甲信越地区大会にて、大規模な観覧応募落選の事態が起きているようで、そのような面からもライブストリーミングの需要は今回高まるでしょう。

今後も続くためにも、ですね。

願わくば大学ロボコンや全国大会で、ライブストリーミングが実施されてほしいものではありますが。

ABUロボコン2013生中継で見よう?

(まえおき: 必ずしも当日見れる状態にあるとは限りません 視聴できなかったらごめんなさい)

次の週末、8月18日はABUロボコン2013 ダナン大会開幕ですね。
日本からは大学ロボコン2013を制覇した金沢工業大学が日本代表として出場します。
NHKでのABUロボコンの放送予定は9月16日(月・祝)です。

と、ここで放送まで待てない、現地からの情報が来るのを待てない、YouTubeにアップロードされるのを待てない。そんな方のためのABUロボコン生放送です。基本的にホスト国の担当局では現地放送局で生放送がありますので、それを視聴できる環境を得られれば良いわけです。

ABUロボコン2013公式サイトでは( http://aburobocon2013.vtv.gov.vn/ )、生中継の予定は明記されています。
http://aburobocon2013.vtv.gov.vn/1042/tnd/Schedule.htm
> August 18th 2013: Live telecast of ABU Robocon 2013 Danang - Vietnam

そしてVTVサイト内の電子番組表を見ますと、
http://vtv.vn/TVSchedule/136/2/18/8/2013.vtv
VTV2にて10:05から、そして12:30から現地時間9:00、13:00(開始時刻が繰り上がりました)から、放送があることがわかります。
去年の香港もですが、予選リーグからの中継は期待したいものですね。ABUロボコン大国の一角であるベトナムですから、そりゃ予選から放送するでしょうが。

あとはVTV2をどう見れるようにするかですね。
昨年の2012香港大会では、ホスト局のRTHKのNHKでいうところのEテレの位置にあるeTVonline。TVにて生中継されていました。
(しかし国内選考、ABUロボコンと猛烈な重さと不安定さで気づいたら平安大吉達成していた…なんてことが多数)

VTVにおいてもストリーミングはあるようですが、不安定な部分はあります。さて、当日は耐えられるレベルでの視聴を期待できるのでしょうか。
http://vtv.vn/Modules/Media/Streaming.aspx?channel=vtv2

http://d.hatena.ne.jp/nezuku/20070826
過去ベトナムは2007年にホスト国となり、当時はVTV2で予選リーグからずっと中継していたのを覚えています。(がしかし決勝トーナメント突入とともに回線が途切れ、ストリーミング映像がブルーバックになる事態へ 肝心な場面から・・・・)

何だかんだで、毎年のホスト国ではホスト局がABUロボコンの生放送少なくとも決勝トーナメントから毎年実施しているんですよね…2009年以外。

ロボコニストカンファ・リトライで配信リトライ…

今年もロボコニストカンファ・リトライ(http://kosenconf.jp/?064rbcn)の配信担当をしました。
結論から最初に、リトライ失敗。

まだまだ足りなすぎる配信作業の場数の少なさと、急な構成変更とその検証不足、最低限の構成の考慮。これらが甘かったのがリトライの失敗要因でしょうか。

担当の所為上、発表を集中して見る立場になく、カンファ自体の感想につきましては細かく言及することはできません。その点についてはあしからず。また、前日に半徹でセッティングした結果、最前列で登壇者に醜態を見せてしまった可能性についても申し訳ないです。

パワーアップしたはずが?

昨年は以前使っていたラップトップで初代Core2Duoクラス、CPU処理能力的にアップアップな配信でありました。

今回は新しい環境の下、より強化して配信と臨みたかったのですが、事前に当日にトラブルが。

ManyCamが妙に不安定

前回同様、スイッチャ・PinPや文字埋め込み等の担当ソフトとして、ManyCamを使用する予定でありましたが、とにかく落ちまくる。
いろいろと打開策を考えたのですが、上手い解決方法は見当たらず。

(カンファ後再びManyCamを動かしたところ、不安定さは改善… リブート等できるトラブルシューティングは、しっかりすべきでした)

代打 Mac mini (mid 2011)

開催のちょっと前、Mac mini (mid 2011)を導入しておりまして、配信機として使えないか調べた結果、

  • スイッチャはCamTwistを使用、無償で使う分にはかなり高機能
  • FLMEはOS X版もある
  • IEEE 1394ポートはThunderbolt FireWire 800アダプタで増やせる

これらの理由から代打として出すことにしました。

ヘンテコな接続はトラブルの元

当日の朝気づいた問題が。表示用にUSB接続のモニタ、レノボのThinVision LT1421を使おうとしたのですが、CamTwistが落ちる落ちる。

強制終了時のコールスタックを見て考察した結果、CamTwistがQuartz Extremeを使用しており、ちゃんとGPUが稼働する環境でないとスイッチャとしての機能が働かない、という結論に。要はGPUが作動ように、ちゃんとHDMI、DisplayPort等でディスプレイをつなぎなさいと。

てことで、当日慌ててHDMIかDVI-D接続できるプロジェクタがないか、慌ててしまったわけです。本来は登壇者へのタイマー目的のプロジェクターを借りる結果となってしまいました。

都心だからって速度出るとは…

大きなミスはもう一つ。回線の帯域幅の見積もりが甘かったことでしょうか。去年は相当速度が出ていたので、油断してしまったところも。

窓際に外へ出るためのWiMAXルータを置き、速度測定。都内なのでそれなりに速度が出るかなと思ったのですが、よくて上り1Mbps。更にいざ配信してみると更に上り速度が異様に遅いという結果に。

参加規模とそれに伴うWi-Fiルータの使用率、飛び交う電波を甘く見ていました。部屋の中の伝達速度も…という結果になり、都心だし上り1Mbpsは出るだろうと思ったところが、実際には250kbpsが限界という結果に。

高品質での記録のために強気のビットレート設定をした結果、前半は配信がガクガク。そして、Ustream上には録画分がありますが、あくまでもUstreamへ送出した結果が記録されているので、録画データがおかしいことに。同一の内容が含まれたりと…

反省点

終わってから後輩から指摘を受けたことですが、最低限の構成を頭に入れておいてセットアップすることが肝心。こだわりすぎてもよくない結果に。

さすがにタブレットスマートフォンUstreamでってわけには後述の理由もあり、それは…という感じではありますが、ウェブカメラとラップトップ1台をつなぎ、上り100〜200kbpsでネットに出れる環境を想定した最低構成と設定を頭に入れ、いざというときフォールバックできる体制を頭に入れるべきでした。そしてその決断を適切にとることも。

現地環境が事前に把握できない、当日現場に入って時間が限られた中で配信の環境を構築するにあたっては、構成に無理をしないことが肝心です。開催を30分遅らせてしまったのは、参加者にも迷惑をかける結果となりました。申し訳ありません。

ほかいろいろ

FMLEにはローカル録画機能があり、配信が追い付かなかったデータも記録されています。
これを基に一般発表のうち、Ustream録画分で正常に再生できない個所を補完したいところですが、ローカルのデータも形にするには一工夫、もしくはデータの一部破損の修復が必要のようで…データはあるのに悔しいところではあります。

今回、高専ロボコン全国大会の運営補助に向かうことになり、参加予定だったものの直前で参加キャンセルとなったロボコニストが多い結果となりました。それだけに、後から良い状態で視聴できる体制をしっかりとしたかったものです。(去年は配信をあとから観ましたというフィードバックをいくつか受けましたので)

しかしそれに向けてのこだわりが、却って仇になってしまったところは否定できません。

来年は「リトライ」じゃないようですが、できるのでしたら再び配信リトライをしたいところではあります。背伸びしすぎず、が肝心。

ロボコニストカンファレンスに参加してきた

先日11月19日、高専ロボコン全国大会前日に行われた高専カンファレンスロボコニストカンファ(http://kosenconf.jp/?041rbcn)に参加しました。

今回私は配信担当、そして発表をしてきました。
まず既に報告やツイートをいくつかいただいているのですが、前半の3件の発表で配信ミス、映像が止まる状況となってしまいました。
全国大会後に録画視聴を期待していた方も多かったようで、その期待にもこたえられなかったことにつきましては申し訳ありません。

その原因考察と今後に向けての反省、対策も含め今回の記事とします。

スタッフ参加を希望してみた

各地で高専カンファが行われ、ロボコンネタでやってみたいなぁと思いながらも行動を起こせず。

しかし高専ロボコンの世界、行動を起こせる方はいるのです。一つ下の世代のGobuさんとおっくんがカンファ開催を発表してびっくり。

何かイベントにコミットできないかと思い、配信担当をしたいとメールを送りました。そして発表も申込みと。

いろんな理由でスライド作成は結局ぎりぎりまで掛かりました。LTだったのはよかった選択…だったのかな。

当日の朝

さぁ出かけようとおもったら、準備の忘れたもの、小さなトラブルが頻発、Windows Updateの実行に気付かず持ってゆく配信端末をすぐシャットダウンできなかったりと出発前からグダグダ。
さらに当日は天気が悪く、電車が止まったり。

到着したのはスタッフ・発表者の予定時刻を30分遅れた12時30分。開始までは1時間と。

配信環境について

今回配信に使った環境の主な構成は次の通りです

DVカメラをIEEE1394経由で、USBカメラをUSBでつないで運用しました。それをManycamでスイッチ、FMLEでできるだけ高画質にエンコードWiMAXで配信という流れです。

WiMAXについては特に問題なく入りました。都心部で且つ窓際にルータを置けたのが大きいです。(参考に配信前に速度テストやっておけばよかったなぁ)

CPUパワーが今となっては決して高くなく、デフォルトの解像度で配信していました。フレームレートは20fpsだったのですが、時々コマ落ちが。

工夫したこととか

今回の配信において気を付けたことなどをいくつか。
配信に際しては当たり前のことかもしれませんが。

ビデオカメラの使用

ウェブカメラとは違い、ズームが可能、光学系が大きく暗所に強いってのが利点です。
一般的なウェブカメラですと、暗い場所では明るさを確保するためフレームレートを落す挙動があったりするのですが、そういうこともなく結構きれいに撮影できました。
そしてスクリーンを撮影するのが主ですから、もちろんフォーカスは固定で。(自動フォーカス全般について、暗所でのスライド撮影において、輝度変化でピヨってしまうことがあるので)

独立したマイク

配信端末などから遠い位置、できるだけスクリーンの近くにおいてみました。

ラップトップ搭載のカメラを停止する

バイスマネージャとかで一時的に無効にします。忘れてしまうと、Manycamでデバイス選択をミスったときに…配信担当者の顔を配信してしまうかも。
バイスを無効にしなくとも、プライバシーモードなんて機能があるカメラもあるようです。

養生テープで固定

今回設置に当たっては養生テープをたくさん使わせていただきました。
持ってくるのを忘れてしまったのですが、あるのか尋ねたらすぐ出てくるところがさすがロボコニストというんでしょうか。


ケーブルが浮かないよう固定したりや、コネクタと本体などを固定しすっぽ抜け防止などに。

配信トラブルについて

で、今回の本題の一つ、映像が止まってしまった問題について。
原因としては、ManycamUstreamの配信Flashオブジェクト(とFMLEもか?)との間で、キャプチャデバイスの奪い合いが発生してしまったことがあげられます。キャプチャデバイスの中には複数のアプリケーションから同時利用できるものもありますが、おそらくDVカメラが排他利用な仕様だったとみられます。
Manycamがキャプチャデバイスが取得できず、そのまま映像が止まった状態となってしまいました。

配信Flashオブジェクトの、サーバモニターは適切に見るべきでした。映像が止まったときちゃんと疑うべきと。音声の方はFMLEから音声デバイスを直接指定したので、特にトラブルなく音声だけ流れるという状況となりました。

ということで前半の後半からは、FMLEを使わず配信Flashオブジェクトよりキャプチャデバイスを利用して配信を行いました。(画質悪くなっちゃったけどしょうがない)

問題解決へ

後半の配信では、この問題に気づき対処しました。
方法としては、Ustreamの配信Flashオブジェクトが、カメラデバイスを利用することを問い合わせるダイアログに拒否し、キャプチャデバイスにアクセスさせないことでした。こうすることで、FMLEやManycamとの干渉を回避できました。

まとめ

と、長々とロボカンファでの配信について書いてみましたが、テスト配信やったといえど、実際の環境をベースとして長時間の運用しないと気付かないこともあるなぁと思いました。このあたりはテストランの大切さというんでしょうか、ロボコンと同じです…

開催前の配信テストは十分な時間、入念に行うのが大切ですね。

今回こうノウハウを得たことで、ほかの高専カンファでも配信をやってみたいなぁ、とか、来年もロボカンファがあったら配信を担当したいなとは思いました。今度はミスなく配信ができればと。

今回は配信担当のポジションで記事を書いてみました。では。

発表スライドはウェブで公開するに問題がないように編集して(といっても埋め込んだ放送映像を取り外すぐらいですが)、上げてみようかとは思います。