日記テスト運用中

不定期に更新中。高専・学生ロボコンといったNHKロボコンネタを主に。ほかにもいろいろ。

大学ロボコンpart2

記憶がうやむやになる前に.


ここ数年フィールドの構造,配置が根本的に変わっていないためか,だいぶ自動制御マシンの安定度が高くなっている感じはします.このあたりの話は既に大学ロボコン専用スレッドでも挙がっていますが.
#去年の織姫と彦星はやや特殊でしたが,自動制御マシンの動けるフィールドには規則的に並んだ白線の格子があるのは変わらないですし.

また,一向に一点突撃主義なルールから脱却できていないのは残念です.
距離を置いて最高得点の取れるポイントを置くだけでも,かなりマシン同士のぶつかり合い->僅か数秒で決着がつくなんて事態は改善できるような気もしますが.

それはさておき,今回の予選でも多くのチームがセンタートーチへ突撃するマシンが多くを占めました.相手が掴みそうに無い場所,例えば上端,下端を選び,ゆっくり攻めることで安定性を重視したマシンもいました.
インパクトの高さでは準決勝でVファイアを達成した愛知工科が挙げられるでしょう.メイントーチに到着後フィールド一帯に展開,一気に20以上の得点を挙げ,決まればVファイアまで目前という所まで手順を到達させる完成度の高さは驚きでした.予選リーグではセンタートーチへの到着がうまく成功せず,展開できなかったところを見ると,センタートーチへの到着に依存している面があるのは弱点であると思われますが,それでも決まったときの衝撃は絶大でした.
信州大学のマシンは初出場ながら高い安定度で高得点を挙げたのが印象的でした.自動制御マシンの構成はごく一般的なものでしたが,何よりも確実に点が入るというのは正に脅威であったと思います.
電気通信大学のメイントーチに取り付けるマシンは,手動マシンから投げ入れたボールが入りやすいようにバケット状にトーチ上部で展開するものでした.本番ではバケットの隙間にボールが入ってしまい,得点を挙げることはできなかったものの,自動制御に完全に依存しないという面ではなかなか戦略的であったと思います.スロープの段差を上る仕組みがかなり重厚な構造でしたが,もしかしてかわさきロボコン出場マシンの技術を流用したのでしょうか?
そして優勝した東京大学のマシン,去年はとにかく高いスペックを持ったマシンで圧勝したイメージがありますが,今年はやや速度を落とし,安定度を高めた印象があります.それでもとにかく早い.本当にあっさり試合を決めてしまうマシン性能は隙が無かったと思います.
センタートーチ到着後,相手側のセンタートーチの入り口を封鎖,自チームのマシンだけがボールを供給できるようにする戦略は去年から変わりませんが,相変わらずきっちり成功させてきます.事前に様子を見ていれば,ディフェンスの施されていない部分から得点を獲得できるかもしれません.しかし,トーチの回転方向しっかりコントロール,固定されている以上は,小手先の対応ではまず太刀打ちできないでしょう.

自動マシンはほぼすべてのチームがライントレースを使用し,基本的なアイデアが固まっていた一方,手動マシンはかなりチームによって違いが見られる結果となりました.特にボールの取り込み方法はかなり個性的なチームも現れたりしました.
続きはまた明日.